荘園が国に与えたダメージについて
荘園、それは不輸の権と不入の権を持つ既得権益に他ならない。
藤原氏がやったせいで本来なら政府に入るべき税収が悪徳貴族(藤原氏)や宗教勢力に入ることになってしまったのだ。
その結果は大河ドラマ平清盛で描かれた様な「汚い都」というものが出来る。
あれは藤原氏が悪いのだ。
都を整備する金が無い。
そうなる原因は荘園という構造に原因があった。
そしてそれは藤原氏の私利私欲が招いたことだと言わざるを得ない。
○不忠者としての藤原氏
藤原兼家や藤原道兼は「大鏡」に見られる様に、天皇に対して出家をさせて、陰謀に天皇が気付けば武士を使って脅すという不忠者であった。
また、道長が「この世をば、我ぞと思う望月の、欠けたることも無しと思えば」と言ったが、天皇の権勢を上回りその上で面子を潰す発言をしたのだ。
藤原氏は不忠だった。
彼らは今でも不当な既得権益を持ち、文明開花の時に武士には補償が無いのに貴族だけは華族と言って補償を得た。
明らかにおかしい訳だ。
平家がおごる者で悪と罵る人はいるが、私は藤原氏こそ最もおごった最大悪であり、愛国者でも無かったと考えている。
平家は貿易業と貨幣経済を使って国を発展させようとした感じが非常に強く、平清盛達は愛国者だったのは言うまでもないかもしれないが言っておく。
それに対し、藤原氏は自分の暮らしさえ良ければ良く、他人に対して差別性が強い。
伊勢平氏はスガ目なり、という言葉が藤原氏が身体的特徴で相手を馬鹿にする様な言葉だったことの証明だろう。
そして清盛以上に素晴らしかったのは織田信長だろう。
それをいつか語るかはわからないけど、織田信長の様な優秀な人が国のリーダーに立つべきだと私は考えている。
そして何故清盛を特筆したか、理由は明白だ。
「福原京」である。
清盛は貿易が出来る綺麗な都を作ろうとした。
だから遷都をしようとしたのだ。
周囲の反対が無く、ちゃんと福原京が上手く機能すれば日本はより豊かな経済国家を構築できていたのでは無いかと考えている。
自由民主党はかなり支持していて、3日前くらいまでは支持していたがもう出来ない。
取り敢えず、天皇と藤原に対する「無条件の愛」は消えた。
偉いと言うならそれ相応の振る舞いが必要になるが、やっていることは低俗な政争椅子取りゲームに他ならない。
だから、藤原氏が可能なら、出自がはっきりした上で滅んで欲しいとまで思う様になった。